グランドブタペストホテル

名ホテルのグランドブタペストホテルにおいて伝説的コンシェルジュのグスタフとロビーボーイのゼロの冒険物語。
ムーンライズキングダムのウェスアンダーソン監督。エドワードノートン、ハーヴェイカイテル、ジュードロウ、エイドリアンブロディも出演。

グスタフがたらしこんだ金持ちの老女から相続することになった財産をめぐり、濡れ衣を着せられ狙われるグスタフとゼロ。
回想形式。かつてのロビーボーイの少年がオーナーとなり、ジュードロウ演じる作家に自身の人生を伝える。

「なぜロビーボーイになりたいと?
だって…なりたいですよ、グランドブタペストですから。憧れてました。
いい答えだ。」

「ロビーボーイの心得だ。常に目に入るところにいるが、見えてはならない。客が嫌がるものを綺麗に消し去り、客が何を欲しているか客に言われる前に察すること。何より重要なのは口の固さだ。」

コンシェルジュのグスタフが素晴らしい。彼は決して聖人君子ではない。人の心を利用し、金にがめつく、従業員たちには偉そうで長い詩を聞かせる。彼ほど香水の匂いがきつい男はいない。だがそれ以上に男らしさを、今や失われた高貴な誇りを持っている。
ゼロが身分証を持たないことで軍隊に捕まえられそうになった時、グスタフは声を荒げて怒る。身を呈してゼロを守ろうとする。
「私の部下に指一本触れるな。この若者はグランドブタペストホテルに勤める私の部下だ」
軍隊に押さえつけられて二人で鼻血を出してるのが面白い。

「文明という言葉の意味を知る者が生き残っていたようだ。…彼もその一人だった。言えるのはそれだけだ。」
従業員を顎で使うが、決して自分のことしか考えない俗物ではない。彼は戦争の最中も、自身の世界を生きていたのだ。

「彼の世界は彼が現れる遥か前に消えてなくなっていたんだよ。存在しない世界の幻を見事に演じた。」

彼は最後、再度ゼロをかばい、銃殺されてしまう。彼の言う文明的という時代はとっくに失われて、グスタフはその幻を生きていたのだ。
ブラックユーモア溢れるコメディ。暖かい気持ちにさせてくれる。グスタフのような男になろう。

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